画素数が多いほど、大きくプリントする・あとで一部を切り出す(トリミング)ときに有利です。一方で、ファイルが大きくなり、カード・パソコン・保存先の容量や処理の負担が増えます。また、画素数だけで画質が決まるわけではありません。SNSや家庭でのプリントが中心なら、画素数より、センサーの大きさ・レンズ・AF・使いやすさを優先して選んでもよいでしょう。
どれくらいの画素数で何ができる?
プリントに必要な画素数は「紙の長さ(mm)÷ 25.4 × dpi」で計算できます。300dpiで計算すると次のとおりです。
| 用途 | 大きさ | 必要な画素数(300dpi) |
|---|---|---|
| L判プリント | 89×127mm | 約1500×1052画素(約158万画素) |
| 2L判プリント | 127×178mm | 約2103×1500画素(約315万画素) |
| A4プリント | 210×297mm | 約3508×2481画素(約870万画素) |
| A3プリント | 297×420mm | 約4961×3508画素(約1740万画素) |
何dpiで印刷すれば十分かは、見る距離や印刷サービスによって違います。ほかの解像度で計算したいときはプリントサイズと画素数の計算を使ってください。
多画素のメリット
- トリミングの余裕:一部を切り出しても画素が残ります。焦点距離を1.5倍相当に切り出すと、残る画素は約0.44倍です(トリミング後の画素数の計算)。
- 大きなプリント・細かい描写:風景や建物など、細部まで見せたい写真に向きます。
多画素の注意点
- ファイルが大きい:メモリーカード、パソコン、バックアップの容量が早く埋まります(カードの容量はどれくらい必要?)。
- パソコンの処理が重い:RAW現像や編集に時間がかかることがあります。
- ブレやピントのずれが目立ちやすい:等倍で拡大して見ると、わずかなブレも見えやすくなります。
- 連写の速さ・続けて撮れる枚数:機種によっては高画素ほど制約が出ることがあります。仕様表で確かめてください。
画素数以外に画質を左右するもの
写真の写りは、センサーの大きさ(センサーサイズの違い)、レンズの性能(レンズの解像力)、ピントとブレ、露出、画像処理などでも大きく変わります。同じ画素数でも、センサーが小さいと1画素あたりの面積は小さくなります。
「何に使うか」から逆算すると選びやすくなります。SNSと家庭用プリントが中心なら画素数は大きな差になりにくく、大きく引き伸ばす・大胆にトリミングする使い方なら多画素が役に立ちます。
表の数値は「長さ(mm)÷ 25.4 × 300」で計算し、小数点以下を切り上げています。L判・2L判の寸法は写真用の一般的な規格の値、A判は日本産業規格の値です。