多重露出は、何枚かの写真を重ね合わせて1枚にする撮り方です。比較明合成は、重ねる写真どうしを1画素ずつ比べて明るいほうだけを残す合成方法で、星の軌跡や車の光跡を、空を明るくしすぎずに写すのに向いています。どちらもカメラに機能があれば撮影時にでき、なければパソコンのソフトであとから合成できます。
合成方法による違い
| 方法 | 重ね方 | 向いている写真 |
|---|---|---|
| 加算 | 明るさを足し合わせる | 暗い場面を重ねて明るくする(重ねるほど明るくなる) |
| 平均 | 明るさを平均する | ノイズを減らす、人の流れを消す |
| 比較明 | 明るいほうを残す | 星の軌跡、車のライトの光跡、花火を何発も重ねる |
| 比較暗 | 暗いほうを残す | 明るい背景にシルエットを重ねるなど |
機種によって選べる重ね方は違います。
比較明合成が便利な理由
1枚で長く露光すると、星や光跡は長く伸びますが、背景の空や街明かりも同じだけ明るくなってしまいます。比較明合成なら、短い露光の写真を何十枚・何百枚と撮って重ねても、背景は1枚分の明るさのまま、動く光だけが線になってつながります(星の軌跡の撮り方)。
- 三脚にカメラを固定し、ピントと露出をマニュアルで決めます(マニュアル露出)。
- インターバル撮影や連写で、同じ設定のまま続けて撮ります(インターバル計算)。
- カメラ内の比較明合成、またはパソコンの合成ソフトで重ねます。
撮った写真を残しておけば、同じ素材からタイムラプス動画も作れます(タイムラプス動画の撮り方)。