「1段」は、写真に届く光の量(または明るさ)が2倍、または半分になる変化のことです。「1EV」も同じ大きさの変化を表します。F値を1段絞る、シャッタースピードを半分の時間にする、ISO感度を半分にするのどれでも、写真は同じだけ(1段)暗くなります。カメラの設定は多くの場合1/3段刻みで変えられます。
3つの要素の1段の並び
- 絞り:F1.4・F2・F2.8・F4・F5.6・F8・F11・F16・F22(√2倍ずつ)
- シャッタースピード:1/1000・1/500・1/250・1/125・1/60・1/30秒…(2倍ずつ)
- ISO感度:100・200・400・800・1600・3200…(2倍ずつ)
1/125と1/60、1/60と1/30は、正確には2倍ではありませんが、慣例としてこの値が1段の並びとして使われています。
EV(露出値)とは
EV(Exposure Value)は、F値とシャッタースピードの組み合わせを1つの数字で表したものです。ISO100を基準に「EV = log₂(F値² ÷ シャッタースピード〔秒〕)」で計算します。F1・1秒がEV0で、EVが1増えるごとに光の量は半分になります。同じEVになる組み合わせは、どれも同じ明るさに写ります(露出(EV)の計算)。
「段」が出てくる場面
| 場面 | 意味 |
|---|---|
| 露出補正「+1」「-0.7」 | カメラが決めた明るさから、1段明るく、約2/3段暗く(露出補正) |
| 手ブレ補正「5段」 | 補正なしより5段(2⁵=32倍)遅いシャッタースピードまで手ブレを抑えられる、という意味の表示(手ブレ補正の違い) |
| NDフィルター「ND8」 | 光を1/8にする=3段暗くする(NDフィルターとは?) |
| レンズの明るさの差 | F2.8とF4は1段、F1.8とF5.6は約3段の差(F値の段数の差の計算) |
「段」で考えられるようになると、「F値を1段開けたぶん、シャッタースピードを1段速くする」のように、明るさを保ったまま設定を入れかえられるようになります。