「18-55mm F3.5-5.6」のような表記は、広角端(18mm)での開放F値がF3.5、望遠端(55mm)での開放F値がF5.6であることを表します。F値は「焦点距離 ÷ 有効口径」なので、ズームで焦点距離を長くしたときに有効口径がそれほど大きくならないと、F値が大きく(暗く)なります。レンズを小さく軽く、手ごろな価格にするための設計です。
どれくらい暗くなる?
F3.5とF5.6の差は約1.4段で、望遠端では広角端より光の量が約0.4倍になります(F値の段数の差の計算)。そのぶん、望遠側ではシャッタースピードを遅くするかISO感度を上げる必要があります。
| 表記の例 | 広角端の開放 | 望遠端の開放 | 差 |
|---|---|---|---|
| F3.5-5.6 | F3.5 | F5.6 | 約1.4段 |
| F4-5.6 | F4 | F5.6 | 約1段 |
| F4.5-6.3 | F4.5 | F6.3 | 約1段 |
撮影への影響
- 暗い室内の望遠側:シャッタースピードが遅くなりやすく、ブレに注意します。
- マニュアル露出(M)でズームすると:開放で撮っていると、ズームしたときにF値が変わり、明るさも変わることがあります。動画では特に目立ちます。
- ボケ:望遠側は開放F値が大きくなりますが、焦点距離が長くなるぶん、ボケは大きくなることも多いです(ボケの大きさ)。
ズーム全域で開放F値が変わらないレンズ(「F2.8通し」「F4通し」など)は、明るさを一定に保ちたい動画や、暗い場所の撮影で扱いやすくなります(F2.8通しのズームは何がいい?)。