焦点距離は、レンズの写る範囲(画角)と、ものの写る大きさを表す数字です。数字が小さいほど広い範囲が写り(広角)、大きいほど狭い範囲が大きく写ります(望遠)。35mmフルサイズでは、24mmで対角線の画角は約84°、50mmで約47°、200mmで約12°です。
焦点距離と写る範囲
焦点距離は、ピントを無限遠に合わせたときの、レンズの中心(主点)からセンサーまでの距離に当たる値です。焦点距離が2倍になると、写る範囲の幅はおよそ半分になり、ものはおよそ2倍の大きさに写ります。
| 焦点距離(35mmフルサイズ) | 対角線の画角 | 呼び方 | 向いている被写体 |
|---|---|---|---|
| 14mm | 約114° | 超広角 | 星空、狭い室内、大きな建物 |
| 24mm | 約84° | 広角 | 風景、旅行、街並み |
| 35mm | 約63° | 準広角 | スナップ、旅行、日常 |
| 50mm | 約47° | 標準 | スナップ、人物、料理 |
| 85mm | 約29° | 中望遠 | 人物(ポートレート) |
| 200mm | 約12° | 望遠 | スポーツ、運動会、動物 |
| 400mm | 約6° | 超望遠 | 野鳥、飛行機、モータースポーツ |
画角は「2 × arctan(対角線 ÷ 2 ÷ 焦点距離)」で計算した値です。呼び方の境目にははっきりした決まりはなく、目安です。ほかの焦点距離やセンサーは画角の計算で確かめられます。
センサーの大きさで写る範囲が変わる
同じ焦点距離でも、センサーが小さいほど写る範囲は狭くなります。そのため、APS-Cやマイクロフォーサーズのカメラでは「35mm判換算○○mm相当」という書き方がよく使われます(35mm判換算とは?)。
焦点距離で変わるもう一つのこと:遠近感の見え方
広角レンズで近づいて撮ると手前のものが大きく、奥のものが小さく写り、遠近感が強調されます。望遠レンズで離れて撮ると、手前と奥の大きさの差が小さくなり、遠くの山が背後に迫って見えるような「圧縮効果」が出ます。正確には、遠近感を決めているのは撮る位置(被写体との距離)です(遠近感はレンズで変わる?)。
ズームレンズの表記
「18-55mm」のように2つの数字が書かれたレンズはズームレンズで、その範囲で焦点距離を変えられます。「55÷18 ≒ 3」なので「約3倍ズーム」と呼ばれることがあります(ズームと単焦点の違い)。