35mm判換算は、センサーの大きさが違うカメラで写る範囲を、35mmフルサイズに付けたときの焦点距離に置きかえて表したものです。焦点距離 × 換算の倍率で求めます。倍率はおよそ、ニコンのAPS-C(DX)が1.5倍、キヤノンのAPS-Cが1.6倍、フォーサーズが2倍弱です。換算で変わるのは写る範囲の比べ方だけで、レンズの焦点距離そのものは変わりません。
換算のしくみ
レンズが作る像は、センサーの大きさに関係なく同じです。センサーが小さいと、その像の中央部分だけを切り取って記録することになるため、写る範囲が狭くなります。換算の倍率は、35mmフルサイズの対角線(約43.27mm)÷ そのセンサーの対角線で計算します。
計算例
| カメラ | 倍率 | 18-55mm は | 50mm は |
|---|---|---|---|
| APS-C(ニコンDX 23.5×15.7mm) | 約1.5倍 | 約27-83mm相当 | 約75mm相当 |
| APS-C(キヤノン 22.3×14.9mm) | 約1.6倍 | 約29-89mm相当 | 約81mm相当 |
| フォーサーズ(約18×13.5mm) | 約1.9倍 | 約35-106mm相当 | 約96mm相当 |
倍率は対角線の比から計算した値(小数第2位を四捨五入した値は1.53・1.61・1.92)で、表の焦点距離はその倍率で計算しています。メーカーの案内では、ニコンDXは「1.5倍」と案内されています。マイクロフォーサーズ規格のカメラは一般に「2倍」で案内されることが多いので、お使いのカメラの説明書の値も確かめてください。
自分のカメラとレンズでの換算は35mm判換算の焦点距離の計算で確かめられます。
換算で変わるもの・変わらないもの
変わる(比べ方が変わる)
- 写る範囲(画角)
- 同じ範囲を写すときのボケの大きさ(センサーが小さいほどボケにくい)
変わらない
- レンズの焦点距離そのもの
- F値と、露出(明るさ)の決まり方。F2.8はどのセンサーでもF2.8の明るさ
- 撮る位置で決まる遠近感
よくある誤解
「APS-Cに付けると望遠レンズの性能が上がる」わけではありません。写る範囲が狭くなる(中央を切り取る)ので、遠くのものが画面いっぱいに写るように見えるだけです。フルサイズで撮った写真の中央を切り出しても同じ範囲になりますが、そのときに残る画素数は、センサーの画素の細かさによって変わります。
フルサイズ用レンズとAPS-C用レンズを付けかえたときにどうなるかは、フルサイズ用レンズをAPS-C機に付けると?とAPS-C用レンズをフルサイズ機に付けると?で説明しています。