必要な焦点距離は、被写体までの距離と、画面にどれくらいの大きさで写したいかで決まります。撮影倍率は「焦点距離 ÷(距離 − 焦点距離)」で、写る幅は「センサーの幅 ÷ 撮影倍率」で計算できます。たとえばフルサイズ・200mmで30m先を撮ると、写る範囲は横約5.4m×縦約3.6mです。被写体を大きく写したいほど、また遠いほど、長い焦点距離が必要です。
写る範囲を計算してみる
| 焦点距離(フルサイズ) | 10m先の写る範囲 | 30m先の写る範囲 | 50m先の写る範囲 |
|---|---|---|---|
| 70mm | 約5.1×3.4m | 約15.4×10.3m | 約25.7×17.1m |
| 200mm | 約1.8×1.2m | 約5.4×3.6m | 約9.0×6.0m |
| 300mm | 約1.2×0.8m | 約3.6×2.4m | 約6.0×4.0m |
| 400mm | 約0.9×0.6m | 約2.7×1.8m | 約4.5×3.0m |
| 600mm | 約0.6×0.4m | 約1.8×1.2m | 約3.0×2.0m |
横位置・36×24mmのセンサーで、レンズを薄い1枚のレンズとみなして計算した値です。APS-Cなど小さいセンサーでは、写る範囲はさらに狭くなります。ほかの条件は写る範囲の計算で確かめてください。
被写体ごとの考え方
- 運動会:観覧席からトラックまでの距離と、子どもの身長(縦位置で全身を入れるか、上半身か)で考えます(運動会で子どもを撮るには?)。
- 野鳥:小さな鳥は長い焦点距離が必要になりがちです(野鳥を撮るには何が必要?)。
- スポーツ・モータースポーツ:観客席の位置で大きく変わります(スポーツを撮るときの設定)。
- 動物園:柵越しなら中望遠〜望遠が使いやすいことが多いです(動物園で柵を消して撮る)。
望遠ならではの注意点
- 手ブレしやすい:シャッタースピードの目安は「1/換算焦点距離秒より速く」。手ブレ補正やISO感度で補います(手ブレを防ぐには?)。
- 重い:長時間持つなら一脚も検討します(一脚はどんなときに使う?)。
- 陽炎(かげろう):暑い日に遠くを撮ると、空気のゆらぎで像が揺れることがあります。
- トリミングという選択肢:画素数に余裕があれば、少し短い焦点距離で撮って切り出す方法もあります(トリミング後の画素数の計算)。