歪曲収差(ディストーション)は、まっすぐな線が、画面の端のほうで曲がって写るレンズの性質です。中心から外へ膨らむタル型と、内へへこむ糸巻き型があり、広角ではタル型、望遠では糸巻き型が出やすい傾向があります。多くの場合、カメラのレンズ補正機能や編集ソフトで目立たなくできます。
歪みの種類
| 種類 | 写り方 | 出やすいレンズ |
|---|---|---|
| タル型 | 画面の中心が膨らみ、四角いものが樽のように見える | 広角・ズームの広角端 |
| 糸巻き型 | 画面の端が引っぱられたように、四隅が伸びる | 望遠・ズームの望遠端 |
| 陣笠型 | 中心はタル型、端は糸巻き型のような複雑な形 | 一部の広角レンズ |
パース(遠近感)との違い
建物を見上げると上がすぼまるのは、レンズの歪みではなく、カメラの向きによる遠近感(パース)です。歪曲収差は、カメラをまっすぐ向けていても、まっすぐな線が曲がって写る点が違います(建物をまっすぐ撮るには・遠近感)。
補正の方法
- カメラ内補正:JPEGで撮るとき、カメラのレンズ補正(歪曲補正)をオンにします。
- RAW現像・編集ソフト:レンズのプロファイルを使って補正できます(RAW現像)。
- 補正の代償:補正すると画面の端が少し引き伸ばされ、周辺の画質がわずかに落ちたり、写る範囲が少し狭くなったりします。
魚眼レンズのように、大きく曲がる写り方をあえて楽しむレンズもあります(魚眼レンズ)。