星空は、三脚に固定し、広角で明るいレンズを開放付近のF値にして、ISO感度を上げ、数秒〜数十秒露光するのが基本です。ピントはマニュアルフォーカスで明るい星を拡大表示して合わせます。露光を長くしすぎると、地球の自転で星が線に写るので、焦点距離と画素の細かさに合わせて時間を決めます。
持って行くもの
- 三脚:数秒〜数十秒の露光では必須です(三脚の選び方)。
- 広角で明るいレンズ:広い範囲を写せて、F値が小さいほど短い時間で明るく写せます(広角レンズ)。
- リモコン・レリーズ:なければ2秒のセルフタイマーで代用できます(リモコン・レリーズは必要?)。
- 予備バッテリー:寒い夜は減りが早くなります(寒い場所でバッテリーが減る理由)。
- レンズヒーターやタオル:夜露でレンズが曇るのを防ぎます(結露を防ぐには?)。
- 赤いライト:暗さに慣れた目をまぶしくしにくいと言われます。周りの人の撮影を邪魔しないよう、ライトの向きに気を付けます。
設定の手順
- モードをM(マニュアル)にする明るさをカメラ任せにせず、自分で固定します(マニュアル露出)。
- F値は開放付近できるだけ多くの光を取り込みます。四隅の写りが気になるなら少し絞ります。
- 露光時間を決める下の「星を点で写す時間」で求めた時間にします。
- ISO感度で明るさを調整試し撮りをして、ヒストグラムを見ながら上げ下げします(ISO感度)。
- ピントをマニュアルで合わせる明るい星や遠くの明かりを画面に入れ、拡大表示しながら星がいちばん小さく見える位置に合わせます。レンズの∞マークちょうどでピントが合うとは限りません(マニュアルフォーカス)。
- 手ブレ補正をオフ(機種による)三脚使用時は補正をオフにするよう案内している機種があります。使用説明書に従ってください(手ブレ補正はいつオフにする?)。
- RAWで撮る色や明るさをあとから調整しやすくなります(RAWとJPEG)。
星を点で写す露光時間
星は、約23時間56分(恒星日)で天を1周するように動いて見えます。センサー上で星の像が動く速さは、焦点距離が長いほど、また天の赤道に近い方向ほど速くなります。昔から使われる目安に「500 ÷ 35mm判換算の焦点距離=秒」(500ルール)がありますが、画素数の多いカメラで拡大すると星が少し伸びて見えることがあります。
焦点距離・センサー・画素数から計算するなら星が点に写るシャッタースピードの計算を使ってください。たとえばフルサイズ・横6000画素・14mmで、天の赤道付近の星の動きを2画素までに抑えるなら約11.8秒です(500ルールでは約36秒)。
場所と時期の選び方
- 街の明かりから離れる:空が暗いほど多くの星が写ります。
- 月の明かりを避ける:新月の前後や、月が沈んでいる時間帯がよい条件です。月の出入りの時刻は国立天文台の暦計算室などで調べられます。
- 天気と雲:晴れていても薄い雲や湿気で写りが変わります。
- 安全とマナー:夜の山道や立ち入り禁止の場所に注意し、私有地や駐車場の使い方のルールを守ります。
星を線で写す撮り方は星の軌跡(光跡)を撮るには?で説明しています。